1.ワカンとスノーシューの違い
【ワカン】 |
【スノーシュー】
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ワカンとスノーシューって何が違うの? 「ワカン」は正確には「輪かんじき」という 日本特有の雪上歩行用道具です。 日本昔話にも登場していましたね(>_<) 現代ではアルミ製の「ワカン」が主流ですが、 昔は竹や木を曲げて作っていたようです('Д') 「スノーシュー」はお洒落なことに西洋版の 「輪かんじき」だそうです。 「輪かんじき」が進化したものと考えてよいかと思います。 「ワカン」に比べて大きく、重量があるのが特徴です。 そして、猫にも「スノーシュー」という 品種があるようです(;・∀・) にゃんだと(・.・;) 足先が白く「スノーシュー(雪靴)」を履かせたように 見えることから「スノーシュー」と呼ばれるように なったそうです。 間違っても...雪山に猫(スノーシュー)を 携行してはいけませんよ(*ノωノ) 「スノーシュー」のご購入は、登山用品店でお願いします。 |
2.ワカンとスノーシューって用途は同じ?
【ワカン歩行】 |
【スノーシュー歩行】 |
わかんとスノーシューって用途は同じ? 雪上を歩きやすくする道具という点では、用途は同じです。 「ワカン」は、「スノーシュー」と比較すると小さく軽量な為、 密集した樹林帯や急傾斜にも対応します。 固すぎず、柔らかすぎない雪質に有効です。 「スノーシュー」は「ワカン」と比較すると大きく、 重量があります。 接地面積が大きい分「ワカン」よりも遥かに浮力があります。 ふかふかな新雪が降り積もった緩傾斜の雪原に有効です。 |
3.ワカンの特徴
ワカンの特徴 ワカンはコンパクトで軽量ですが、
浮力はスノーシューから比べると劣ります。
小型で幅が狭い為、登山靴だけの歩行時よりも
若干足を開いた状態の歩行で済みます。
斜度が急になるとワカンのつま先を雪面に蹴り込んで上ります。
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4.スノーシューの特徴
スノーシューの特徴 スノーシューは重量があり、かさばりますが、 大きな浮力があります。 スノーシューの場合は、ワカンに比べると幅が広い為、 大きく足を開いた状態での歩行が必要となりますので、 若干慣れが必要です。 斜度が急になると、一旦足を上げてつま先側を外側から内側へ 回転させるようにフラットに使います。 |
5.まとめ
山の積雪量や雪質によって状況は様々ですが、 一般的に標高が高い登山の場合には、 登山口から樹林帯を抜けるところまでは雪が深く、 常時装着が必要ですが、稜線まで上がると雪が風で飛ばされ、 ワカンやスノーシューが不要となる場合がありますので、 ワカンやスノーシューはザックへ収納し、 担いで歩くことになります。 重量のあるスノーシューを担いで歩くのは大変ですが、 圧倒的な浮力を取るか、軽量でコンパクト、 しかし浮力で劣るワカンを選択するか状況次第となります。 登山者が多く入山するルートを上る場合には、 ワカンで十分かと思いますが、降雪直後の登山者の少ない場所へ 少人数で入山する場合には、スノーシューが有効かと思います。 |
ライタープロフィール 林 郁範 (はやし ふみのり)
株式会社 オクトス 代表取締役
北海道に生まれ、高校から山岳部に入部し、
大学でも山岳部に在籍。
登山用品販売会社でザックやテントなどの製造に携わり、
1999年にオクトスを創業。
自分がほしいものを作っているだけ。
同じようにほしいと思ってくれる人がいるはず。
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