冬山装備の重要アイテム「ピッケルの選び方」をご紹介

登山をしてる人なら一度は憧れたことがあるアイテムではないでしょうか?
「ピッケル」とはドイツ語の「eispickel」が語源といわれ、最近では英語での「アイスアックス(ice axe)」と呼ばれることも多くなっています。

雪山登山ではアイゼンと並び必須アイテムの一つであり、様々な用途がありますが、特に初心者の方に知っておいてほしいピッケルの役目は、「歩行時のバランス保持」「滑落時のブレーキ」「急斜面での手がかり」という点にあります。
ピッケルにもたくさんの種類や長さがあり、どういった物を選べばよいか迷う方も多いと思います。結論から言えば最適な物は登る山の難易度や登山スタイルによるところが大きいと言えます。ここではピッケル選びのポイントを一つずつ見ていきましょう。

選び方のポイント

長さ

ピッケル選びの重要な要素の一つが「長さ」です。
一昔前は「ピッケルを持った状態で先端がくるぶしの高さの物」が良いと言われてきました。日本人男性の平均身長である170cmの方を例にすると大体60cm程度のピッケルになります。しかし最近ではトレッキングポールとの併用も多くなり、以前より短めの物が好まれる場合が多くなっています。

先に述べた「滑落時のブレーキ」として使用する心配の少ない平坦~緩斜面(森林限界より下)の場所では、もう一つの「歩行時のバランス保持」の役目の比重が高いため、ピッケルよりもトレッキングポールの方が優れています。
したがってこのような滑落の心配があまりない山では「トレッキングポール」もしくは「標準~長めのピッケル」が合っているといえます。(170cmの男性で60~65cm程度のピッケル)

緩い斜面ではトレッキングポールがよく使われる (立山 11月)

次に森林限界を超えるような山や傾斜のきついルートがある山では「滑落時のブレーキ」「急斜面での手がかり」としての役割が非常に大きくなります。こういった用途で使用する場合はやや短めのピッケルの方が取り回しがよく扱いやすいです。(170cmの男性で55cm程度のピッケル)

森林限界より上、特に稜線上ではピッケルが必須 (西穂高 3月)

つまり登山口~森林限界辺りまでは「トレッキングポール」、急傾斜な個所や森林限界を超えてから「短めのピッケル」に持ち替えるというパターンが好まれる場合が多くなります。(もちろんこのパターンに当てはまらない山もありますので、事前調査はしっかり行うことが大事です。)

最初から低山中心で、傾斜のきつい山に登る予定のない方でしたら長めのピッケルを選ぶ方が良いでしょうし、初めは標準的な長さのピッケルを選び、将来的にステップアップして難易度の高い山に行く時に短めのピッケルを買い足すといったプランを立ててみてもいいかと思います。

形状

ピッケルをカタログ等で見ていると「シャフトがまっすぐなストレートタイプ」と曲がっている「ベントタイプ」の2種類があることに気付くと思います。

ストレートタイプ

「歩行時のバランス保持」の為にピッケルを杖のように使用しているときに突きやすく、初心者や緩い斜面での登山に向いています。

ベントタイプ

また、夏山での急斜面では岩や木など何かしら手掛かりになる物があると思います。しかし雪山での急斜面は雪しかありません。そこでピッケルを雪面に打ち込んで手掛かりとするのです。曲がっている分、ピッケルを斜面に打ち込む時に刺さりがよくなるため、「急斜面での手がかり」として優れます。

②形状

T/B

初心者の方、特に最初の一本を探している方にはそれほど重要な判断要素ではありませんが、ピッケルの強度を表す規格として「T(テクニカル)」「B(ベーシック)」の2種類があります。

  • 「T」の方が強度が高く、ロープを使用した登山でピッケルを支点として使用できますが重量が重くなります。
  • 「B」は軽量なので初心者の方はこちらの方が扱いやすいと思います。

ピッケルのシャフト部に「T」「B」の表記があるので選ぶ際に確認してみましょう。(表記がないものは「B」になります。)

③T

自分が今から登る山、山行スタイルにはどのようなピッケルが合っているか、上記のポイントを考え選んでみてください。

オススメアイテム

オクトス オリジナルピッケル
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一般縦走用ピッケル * UIAA(国際山岳連盟)規格合格品で安心です。
* UIAA(国際山岳連盟)のピッケル規格には、B(BASIC) タイプとT(TECNICAL)の2種類ございます。

HG-201 サルガス
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カーブドシャフトのアルパインアックス。
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エアーテックエヴォリューションT
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オクトス ピッケルバンド・ショルダーII
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